エステサロンの新しい開業方法、シェアサロンで開業する

2021年5月12日
コンサルティング / 経営情報 / 美容関連ビジネスモデル

エステサロンを開業したいと考え、その方法をいろいろと検討されているのではないでしょうか。開業するとなると、施術の技術だけではなく、開業手続きや資金調達など、様々なことを進めていなかければいけません。

エステサロンを開業できるシェアサロンとは？

ここでは開業方法のひとつであるシェアサロンの活用について、ご紹介させていただきます。情報収集の一つとしてお役に立てれば幸いです。

シェアサロンとは、店舗を構えていない方でも、一時的にスペースをレンタルして、エステサロンの施術サービスを提供することができるサービスのことです。

美容関連ビジネスにおいて、初めから店舗を構える必要がないため、エステティシャンをはじめ、美容師やネイリストなどの中では、シェアサロンを利用して、開業する方、もしくは開業に備える方が増えています。

エステサロンの開業場所には、一般的に店舗型やワンルーム型などがあります。シェアサロンサービスにも、それに対応して店舗型でレンタルするケースや店舗の一席をレンタルするケース、ワンルーム型のスペースをレンタルするケースなどがあります。

どれも美容サロン向けシェアサロンであるため、施術用の設備は整えられています。
一方、施術に適さない単なるレンタルルームをシェアサロンとして、紹介しているケースもありますので、注意しましょう

エステサロンを開業するときにシェアサロンを活用するメリットとは？

シェアサロンの活用には以下のようなメリットがあります。

店舗コストが不要であり、小さな初期投資で開業できる
週末や夜を利用して、副業としても開業しやすい
時期によりサービス提供するサロンを移動することができる
最低限の設備が整えられている

とにかく低コストで開業できることが、シェアサロンのメリットといえるでしょう

これから開業を検討される方にとって、お客様に満足していただける
施術の技術力も大切ですが、資金繰りも大変重要なポイントです。

通常、エステサロンを開業する場合は、店舗となる物件を賃貸もしくは自宅の一部をリフォームし、サロン専用の機器や設備を準備する必要があります。

さらに、水道光熱費が発生するなど、大きな初期投資とランニングコストが発生します。

そういったコスト面の不安を減らすことができます。

1時間単位でレンタル可能なシェアサロンサービスが多く、立地や時間、設備により金額が増減しますが、
1時間あたり1,000円～2,000円でシェアサロンをレンタル可能なシェアサロンサービスが多いようです。

あらかじめサービス提供時間を限定するなど工夫をすれば売上から利益を出すことも可能な金額です。

開業を検討している段階であれば、週末などの時間を利用してエステサロンビジネスを体感できることがコスト面以上に大きなメリットを体感できるかもしれません。

シェアサロンを前提としたエステサロン経営として本格的にシェアサロンを活用する場合は月額制のシェアサロンサービスもあります。こちらは5万円～20万円程度のものが多く集客面や備品面などさらに充実したサービスが提供されています。

シェアサロンを利用しようと思ったときに注意するポイント

シェアサロンの利用を検討される場合は、シェアサロン利用の注意点も理解しておいてください。
主にコスト面のメリットがあると説明しましたが、シェアサロンの利用には以下の注意ポイントがあります。
・
・集客は自分で行う必要がある
・薬剤等の消耗品の準備は自分で行う必要がある
・事務作業は自分で行う必要がある

時間単位でレンタルするようなシェアサロンの場合、物件や設備といった、いわゆるハードはそろっていますが、お客様の集客は自分で行う必要があります。

コストを大きくかけない前提であることが想定されるため大手広告媒体を利用するのではなく、別の広告媒体やSNSを活用するなどの工夫が必要です。

薬剤の仕入れ等も自分で行う必要があります。個人で仕入れる場合は発注量が少なく単価が高くなりがちですので
同じような状況の方のコミュニティを作って発注するなどの工夫が必要です。シェアサロンサービスの中には、調達支援を含むものもあります。

事務作業を自分で行う点については、シェアサロンに限ったものではなく、自分の名前で開業する際に避けては通れないものになります。予約管理や顧客管理、会計管理などを一人で行う必要があり施術サービスだけに集中していればよいということにはなりません。

将来の独立開業の準備期間としてとらえ、取り組んでいくのかご自身の状況を含めて考える必要があるかもしれません。

こちらもシェアサロンの活用を前提としたエステサロン経営を進めていくのであれば、こちらの心配ごとをカバーしたシェアサロンサービスもありますので、資金と相談しながら、導入することも可能です。

シェアサロンのメリットがコスト面であるとしながら、付属サービスの充実のために、コストアップしてしまっては意味がありませんので、やはりエステサロン経営者としての視点でコストとメリットの大きさを比較することが必要です。

シェアサロンを探す方法

シェアサロンを提供するサービスを一部紹介します。

AIR SALON、Re・Makeは、スペースを貸したいサロンと借りたい施術者が情報をシェアしマッチングしている、美容サロンに特化したシェアサロンサービスですが、SPACEMARKET、Instabase、スぺなびは美容サロンに限らない、レンタルスペースサービスであり、カテゴリの一つとしてシェアサロン・レンタルサロンを検索できます。

シェアサロンの利用にあたり、コスト面も気になるところですが通常の店舗運営と同じで立地として、来店しやすいか、周辺の潜在顧客層、周辺の競合店はどうか店舗内として、プライバシーは保てるか、空間演出できるか、清潔感はあるかなどを考えなければいけません。

上記のほかにもシェアサロンサービスは数多く提供されています。初めから大きなコストをかけられない、まずはエステサロンビジネスを体感したいというニーズに対して、シェアサロンは有効な手段だと思います。

是非ご検討ください。