木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

 

以前は人気が高い職業のひとつでもある美容師ですが、最近ですと情報が多く流れる時代でもあるので、大変なイメージがついており就職先に選ぶ人も少なくなっています。

その中で入社してきたスタッフを手放すなんてもったいないです。
しかし、残念ながら現在も離職が高い職業のままになっています。

今回は美容師の離職率から読み取れる理想と現実、離職率を低く保ててスタッフがやめなくなる行動などをお伝えしていきたいと思います。

 

ルールとマニュアルの差別化はできている?

木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

 

美容室だけには限らない事ですが、美容室にはそれぞれ決められたルールがあると思います。
決められたルールによって美容室の基本となる運営は行われていると思います。
そして、スタッフや美容室に携わる方への手引きとなるマニュアルがあると思います。

美容室で言うルールとは、基本的には最初からずっと変わるものではなく、スタッフに当たり前に植え付けなければならないもの、強い言葉で言うと「規則」です。

例えば、出勤・退勤時間など社会人として当たり前の事、働くうえで必要なツールであり自分自身を生活しやすくするものです。

次に美容室で言うマニュアルとは、技術の手引きや接客の手引き、コミュニケーションといった人を育て成長させるものになります。

すべてにおいて状況やスタッフに応じて変化し続け、その都度内容が変わるものになります。
内容がまったく変わらないと言う事があってはいけません。

そして、最近の美容室では感情によって【ルールとマニュアル】の区別がついていないのでは?と思う事が多く感じられます。

例えば、スタッフに注意や説明などをする時に感情的になってはいませんか?
スタッフの態度や姿勢が悪くてもまずは飲み込んで冷静になりましょう。

感情だけで物事を話すと「〜は決まっている事だから」や「〜はみんなもやってる事だから」など、まるで以前からのルールであるかのように話しをしてしまいます。

それでは聞いているスタッフも「そんな決まりあった?」や「自分だけができてないの?」など、不快感がつのり信頼も薄れていきます。

経営などに携わる人の中には感情的にイライラしてそのまま注意してしまう方も多いと思いますが、感情的になると、話しをしているスタッフにもマイナスにしか伝わらず、周りが見えない人に写ってしまいます。
周りが見えなく冷静ではない人にスタッフとして今後もついて行きたいとは思わなくなります。

 

スタッフとの距離感を理解していますか?

 

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距離感というと対人としての距離感や考え方の違いを想像しますが、ここでお伝えしたいのは、会話での距離感になります。

よかれと思って話しをしすぎていませんか?しつこいのは逆効果だと思います。
最近では目上の人や美容師として経験が長い人が、自分より歳や経験が下のスタッフと話すときは必ず言葉を選んで話をしているかと思います。

まさに、「嫌われないように、ご機嫌をそこねないように」という意味があるからです。
そして話しを多くしてしまい無理矢理自分のペースに持って行ってしまいます。

ただただ聞いてる側は疲れるだけで会話が耳に入って来ず、話の長い人にだなぁと置き換えてしまいます。

なので、近年では言葉を選ぶのは自然にできるようにして、相手の受け取り方もより考えなくてはいけません。

「言葉」ひとつで全てが台無しになってしまいます。

1つお伝え出来るのは、耳から聞いた情報も大事だと思うのですが、最近は目に入った情報を優先的に考えるスタッフも多い気がします。

情報が多い時代なので言葉を発して伝えた所で伝わりきらないと考えています。
なので、話しをするときは何かを観せながら話しをして、目から入る情報を共有して補足事項を話す事も選択肢としては良いのではないでしょうか。

特に今は時代の流れなのか、サロンのなかで上司と部下という考えも変わって来ています。プライベート重視という働き方でもありますので。。。

 

スタッフの最初の思いと考えが曖昧になっていませんか?

 

木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

木村メソッド!離職率が低い美容室が行っているスタッフケア

美容室に入社した時のスタッフの思いや考えをずっと変えないように尊重できていますか?
また、会社の都合の良いように働かしてはいませんか?

美容室というのはみんなの意見を聞いて成立しますし、1人1人の考えも尊重しなくてはいけません。
特に美容室のような空間ならなおさらです。

働くスタッフ1人1人が美容室にとっての存在価値を考えています。
会社として、あなたが必要であり、あなたがいないとダメになる、といった思いを明確にしなくてはいけません。

そして、入社してからの成長や変化を必ず伝えてあげましょう。
また、入社した時のスタッフの思いや考えを「こんな事言ってたよね!」などと伝えてあげましょう。

スタッフにとって、上司(先輩)が気にかけていてくれる事や覚えていてくれる事などは一番「ココ!」にいる意味に繋がります。
スタッフ自身もまた頑張るきっかけにもなると思います。

 

離職率が低い美容室が行っているスタッフケアまとめ

 

今回のコラムでは、皆さんの頭に嫌でもすりこまれている、一般的な美容室のマイナスな部分【給料面・休日の日数・福利厚生・接客ストレス】などとは違う観点から美容室のスタッフケアの大事さをお伝えしてきました。

人が辞めない美容室とは、相手の立場になれて相手の思いを理解できるかどうかであり、不必要な人材などはいないという事をいち早く理解させる事のできる美容室です。

ちなみになる話ですが、一般的な美容室のマイナスな部分
【給料面・休日の日数・福利厚生・接客ストレス】というのも今は改善できます。

働きかた改革というワードが世の中にはありますが、働きかた改革というのは国や会社が行うものではありません。

自分自身がすでにしている行動や思考です。
今現在の取り組んでる事や考えそのものがすでに改革になっているのです。

  • 木村雅史(Masashi Kimura)
    木村雅史(Masashi Kimura)

    株式会社mkyou57 代表取締役CEO 千葉県柏市にて美容室を経営。 離職率低下や顧客のリピーター化の独自メソッドを開発。 店舗内の思いのベクトルを統一することが、成功の鍵!

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