美容室にとって衛生管理は重大な取り組みの1つになります。
美容室での感染拡大を防ぎ、するべき衛生管理をおこなう事によってお客様に安全なお店であると認識され、安心かつ親切へとつながると思います。
今回は、感染症(新型コロナ)への対策と新型コロナに対する情報配信についてお伝えできればと思います。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
まず初めに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について詳しく調べた事はございますか?
改めて確認しますと、
新型コロナウイルス感染症の症状は軽度から中等度であり、特別難しい治療を受けずに回復することがほとんどです。がしかし、中には重症化して治療が必要な場合もあります。
と概要欄に記載してあります。
概要の文面だけを見ていると、新型コロナウイルスに対して、何故か凄く大変な感染症だという印象が薄いように感じてしまいました。
新型コロナウイルスの感染経路は人間にとって身近な所にあり、自然の生活の中で人から人へ感染していきます。
「咳」「くしゃみ」「話す」など、生きていくなかでの生理現象やコミュニケーションの中に多く含まれていることになります。
また、粒子が小さい分、息をするだけで口や鼻から拡散して感染してしまいます。
「咳」「くしゃみ」に関しては1度に約3000個の飛沫が飛ぶと言われていて、空気中にとどまるとも言われています。
もちろん汚染された物質に触れて目や鼻や口に触れるだけでも感染リスクが上がります。
そして、汚染された物質上でどのくらい新型コロナウイルスは生きられるかというと、金属やガラス、プラチックの上では最長約9日間生きられ、温度の低い状態では最長約28日間生きられると言われているようです。
普段からよく触れるモノこそ定期的な消毒を推奨しています。
現在、今回の新型コロナウイルスの性質が拡散によってどう影響していくかは研究を少しずつして理解されてきているともいいます。
美容室が取り組む感染対策とは?
美容室はかぎられた部屋の中でサービスを提供する職種になります。なので密集しやすく、距離が近くもなります。
カウンセリングなどの会話やコミュニケーションを取る機会も増える為、より感染対策や安全面も考えなくてはいけません。
- 一定数以上の入室を避け、座席は近距離や対面を出来るだけ避ける
- 1時間に2回程度、数分間換気する
- 共有物品(テーブルや椅子等)や、手が触れる箇所の定期的な消毒
- 会議やセミナーなどは極力オンラインで行う
- トイレのペーパータオルの設置や使い方の表示
簡単に説明させていただきますと、
1.一定数以上の入室というのは、予約を制限して管理する事により密集する時間を減らしてスムーズなご案内をして安全にお帰りいただけるようにするという事になります。
予約を制限する事により座席の距離も確保でき安全な空間も作りやすくなるともいえます。
しかし、ビジネスという観点から見れば売上なども気になるところです。ですので、LINE公式やWEBサイトなどの媒体を活用して、お得な情報を配信「曜日限定や時間限定」など各サロンにあったクーポンやメニューを打ち出し1日の予約が埋まりやすく工夫する必要もあります。
2.換気に関しては、時間にしばられる必要はないと思いますが、定期的に換気するようにしましょう。
もちろん窓を開けたまま1日を過ごす事も大事ですが、店内の温度調節も大切な衛生管理になります。
換気をするという事は外気から空気が流れてくる事にもなりますので、店内が暑い・寒いという状況もおこりうる事です。
温度調節がされていないと、感染症とは違ったリスクが別にうまれてしまうかもしれません。
3.共有物品の消毒に関しては、今現在でも徹底して取り組んでいる美容室も多いと思います。
特に注意するべき所は、スタッフはもちろんお客様が必ず触れる場所や飛沫が飛ぶと予測できる所になります。店舗全てを常に消毒できれば良いですが、お店の忙しさや時間にしばられることも多いと思いますので、動線の把握をし「必ず」という場所をスタッフと共有して消毒をすることも大事になります。
4.今は便利な世の中なのでオンラインというツールでも充分に対応はできる時代です。
できる限り他社や系列店などのスタッフと直接会わない事により感染リスクを減らすことができます。同じ職業の方々だと感染に対する条件は同じなので感染が拡大するおそれもあります。
しかしながら技術的なセミナーなどはオンラインですと、伝わりにくい部分もありますが…
5.トイレに関しては、感染リスクがもっとも高いところになります。
共同で使うようなタオルは設置せず、また「トイレの蓋を閉めて汚物流す」「必ず石鹸を使って手洗い」などの記載をしたモノを表示するようにしましょう。
細かさが丁寧な印象をあたえることができるでしょう。
美容師が取り組む感染対策とは?
新型コロナウイルスにおいて、「マスクの着用」「手洗い」「手指消毒」などは一般的に注意すべき対策となります。
では、美容師がさらに気をつけなければいけない事は、器具や共有物の消毒になります。
元々、常にお客様1人1人に対してシザーやコームなどは消毒が義務付けられているかと思いますが、毎回するのは大変ですし、忙しいと無意識に消毒をしないこともあるかと思います。
今一度改めて器具などの消毒をして見直しましょう。
逆手にとってみれば鏡越しのお客様に見える位置で、消毒作業をする事もプラスになると思います。「しっかりしている」「丁寧にされている」といった好印象を与えるといった働きかけもできると思います。
または、事前準備としてお客様の施術前にシザーケースを使わずにワゴンに綺麗に並べて施術するといった対策もお客様に与える印象は良いと思います。
そして、タオルはもちろんケープ(クロス)の交換はしましょう。
ケープ(クロス)に関しては、枚数などを用意するのは大変ですが、今後の美容室の徹底した感染対策でお客様満足度があがる事を考えれば安いですし大変な事ではありません。
お客様との会話の中でも胸を張って伝えられる『安心・安全』の信頼に繋がります。
消毒の忘れがちで特に注意するべきなのが、「ドライヤー、電話、電気のスイッチ、エレベーターのボタン、レジ周り、手すり」などになりますので、意識をして消毒に対する対応をよろしくお願いいたします。
感染対策の情報配信について
新型コロナ感染症の情報配信はどのようなところから皆様は配信していますか?
- 店内のPOP広告
- LINE公式
- WEBサイト
- Googleマイビジネス
1.店内POP広告はすでにご来店いただいているお客様に、改めてどのような感染症対策をしているかをお伝えしている広告になりますので、「安心して施術がうけられます」ということの意思表示になります。
2.LINE公式での配信はすでにLINE登録をいただいているお客様にダイレクトに事細かく伝える事ができます。対策をした上でのイベント開催やクーポン情報も同時に載せられます。
3.WEBサイトでは,トップページに感染症対策の記載やブログなどで定期的に配信することができます、同じ文面でも何度も対策情報を載せる事で検索エンジンにも引っ掛かりますし、対策を怠っていない証明にもなります。
4.Instagramでの配信は、動きや行動を静止画や動画で簡単に掲載できます。
文字がなくても簡単に感染症対策のイメージが伝わります。
5.Googleでの登録は、Googleマップの登録はもちろん、Googleマイビジネスの情報登録でどのような感染症対策をしているかなどの情報を細かく記載して充実させる事によって、
例『〇〇(地域) 美容室 感染症対策』などの検索をしたときに検索エンジンに引っ掛かりやすくなります。
美容室における新型コロナ対策と情報配信方法まとめ
今回の新型コロナ感染症によって髪を綺麗にする事やオシャレをする事が生きていくうえでの優先順位として下がりつつあることが現状です。
しかし、暗い世の中で気分を変えたり変化を与えられるのも美容室であり美容師だと思います。
美容室や美容師さんは世の中に必要であるという事を再認識させなければいけません。
お客様に来店いただく以前に、どのようにして安全かつ安心な美容室であるかを配信できるかがポイントにもなると考えます。
つまり、感染症対策の情報を色々なツール使って『安全・安心』アピールをどれだけするかによってもお客様からの評価が決まってくるのではないでしょうか。